大手4社の4～12月期決算はまだら模様、金融・公共は好調も通期では楽観できず

大手4社の4～12月期決算はまだら模様、金融・公共は好調も通期では楽観できず

日立製作所、富士通、NEC、NTTデータのIT大手4社の2014年4～12月期連結決算が出そろった（表）。前年同...概要を表示 日立製作所、富士通、NEC、NTTデータのIT大手4社の2014年4～12月期連結決算が出そろった（表）。前年同期比で日立とNTTデータが増収増益を果たす一方、富士通は増収減益、NECは減収増益になるなど、業績はまだら模様となった。ただし、各社ともIT関連部門は堅調。金融・公共分野を中心に事業環境は良好のようだ。ただし、日立以外の3社が通期業績見通しを据え置くなど、年間計画達成に向けて予断を許さない状況だ。 3期連続の増収増益となったNTTデータは、売上高が前年同期比13.2％増の1兆670億円。2014年1月に買収したスペインのエヴェリスグループの新規連結化が売上高を約680億円押し上げたほか、金融・公共事業の大型案件が寄与して、前年同期と比べて売上高を1245億円伸ばした。 営業利益は485億円と、前年同期比で88.9％の大幅な増益。不採算案件の減少が奏功した格好だ。2014年4～12