警視庁150年　地道に築いた信頼の歴史　記者コラム

警視庁150年　地道に築いた信頼の歴史　記者コラム

半世紀前、ある男性が五千円札1枚を拾い交番に届け出た。落とし主は見つからず、しばらくしてから男性に...概要を表示 半世紀前、ある男性が五千円札1枚を拾い交番に届け出た。落とし主は見つからず、しばらくしてから男性に引き渡しの連絡があった。男性は引き取りを拒み、「殉職した警察官とその家族のために使ってください」と申し出たという。殉職した警察官とは、昭和47年2月のあさま山荘事件で連合赤軍からの銃撃を受けて亡くなった、警視庁第2機動隊長の内田尚孝警視長＝当時（47）、2階級特進＝と特科車両隊の高見繁光警視正＝同（42）、同＝の2人のことだ。男性の話は当時の槙野勇警視総監にまで報告され、槙野総監は男性に直筆の手紙を送ったという。 平成7年3月の地下鉄サリン事件など、数々の凶悪事件を引き起こしたオウム真理教。24年には17年にわたり逃走し、指名手配されていた3人が逮捕された。逃亡犯のうち2人は住民からの情報提供がきっかけで逮捕できた。情報提供者は、交番の若い警察官がけが人を介抱している姿を見て、「警察は一生懸命

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