エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
お釈迦さま再来を目指した学僧 「片手にそろばん、片手に十善法語」。江戸期の大坂商人の気質を表したこ... お釈迦さま再来を目指した学僧 「片手にそろばん、片手に十善法語」。江戸期の大坂商人の気質を表したこの言葉は、当時広く人口に膾炙した。金勘定にはうるさいが、その心意気は信頼に値するという意味だ。人としての生き方を説いたこの『十善法語』は、ある一人の学僧によって示された。 慈雲尊者。幼名を満次郎(のちに平次郎)、諱は飲光、字は慈雲。宗教家、能書家、言語研究者。その業績は多岐にわたる。 享保3年(1718)7月、慈雲は大坂・中之島の高松藩蔵屋敷に生まれる。神道や仏道に造詣の深かった父母のもとで、9歳にして初めて文字を読み、10歳で習字と読書を習う。恐れ知らずの気性の激しい少年で、己を賭して人に尽くす剛毅な性格だったため、将来は無頼の徒になるだろうと噂されていた。少年期の慈雲は仏法の説く死後の世界に疑問を抱いており、「釈迦は虚誑(こおう)の首領」「仏教は虚妄」だと思い込み、仏の教えよりむしろ通俗的