【白洲信哉　旅と美】悪霊払う神聖な炎（豊橋祇園祭）

【白洲信哉　旅と美】悪霊払う神聖な炎（豊橋祇園祭）

本殿前の神前花火。放揚の高まりの中、突然訪れるハネ（ＰＥＮＴＡＸ　Ｋ－１、ＨＤ　ＰＥＮＴＡＸ－Ｄ...概要を表示 本殿前の神前花火。放揚の高まりの中、突然訪れるハネ（ＰＥＮＴＡＸ　Ｋ－１、ＨＤ　ＰＥＮＴＡＸ－Ｄ　ＦＡ　２８－１０５ミリ、Ｆ３．５－５．６ＥＤ　ＤＣ　ＷＲ、Ｆ１１　１／２００ｓｅｃ　ＩＳＯ８００） 祇園祭は、京都・八坂神社のそれが全国的によく知られた夏祭りだが、素戔嗚尊（すさのおのみこと）をご祭神として諸国に広がっていったようだ。調べてみると、京都・祇園祭宵々山の７月１５日、吉田神社（愛知県豊橋市）の祇園祭で、日本最初とされる手筒花火の放揚があると聞き、新幹線を途中下車した。 素戔嗚尊とともに祇園信仰の神である牛頭天王（ごずてんのう）は、疫病よけの神であり、悪霊放逐には古来、神聖視されている火が欠かせないもの。手筒花火を目の当たりにすると、最後に炎が大音響とともに足元に吹き出すハネの迫力に圧倒される。豊橋祇園祭奉賛会の酒井数美副会長は、目はらんらんと、花火への思いを熱く語ってくださった。