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歌人・枡野浩一の新刊『愛のことはもう仕方ない』(サイゾー)は、ウェブで去年から今年にかけて週刊連... 歌人・枡野浩一の新刊『愛のことはもう仕方ない』(サイゾー)は、ウェブで去年から今年にかけて週刊連載した文章に書き下ろし1回分を加えて単行本にしたもの。〈実録小説〉ということだ。 ぼやきと後悔に満ちた思い出話と、愚痴っぽい身辺雑記、そして弱音(「じゃくおん」でなくて「よわね」)満載の未来予想図が、250頁にわたって続く。 こんなのは小説ではない、という意見もあるが、それは小説というものをその人が狭く定義しているだけの話だ。 なお、各章の題は57577の短歌形式なので、それがずらりと縦書きで見開きに並ぶ目次ページは、枡野浩一の最新短歌連作でもある。 結局エッセイとして読んだ けれど本書は、小説ではなくエッセイとして考えるほうが、僕にとっては身になった。 だから、以下はこれをエッセイとしてあつかう。そして以下は「文学」の話ではない。もっと地に足のついた話。 本書にあるとおり、枡野さんはかつて〈短
2016/07/06 リンク