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待望の『EPUB戦記』(小林龍生著、慶應義塾大学出版会)が刊行された。約四半世紀にわたる、著者自身の... 待望の『EPUB戦記』(小林龍生著、慶應義塾大学出版会)が刊行された。約四半世紀にわたる、著者自身の電子出版との格闘を綴った貴重な記録であり、DTPからインターネット時代に至る、出版技術とそれをめぐる関連現場のインサイドストーリーとして出色の読み物となった。内容は実に多いが、筆者なりの感想を簡単に記しておきたい。 一人称の「歴史」 本書は様々な機会に著者が書いた文章、というよりはドキュメント(日付とコンテクストが記録された文書)を駆使して構成されている。これらは一人称の「自分史」の断片だが、客観的に叙述された「戦記」のコンテクストを時間的、テーマ的に構成し、説明する下敷きとして意味を持っている。ドキュメントには、公開されたものも、私信もあり、こうした素材を使いやすくなったのはデジタル時代の恩恵だが、材料が多いほど扱うには知的タフネスを必要とし、とくに昔自分が書いたものと本気で付合うには忍耐