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私の喉の下辺りを貫通するはずだったお燐の手刀は、爪が一寸埋まった所で停止していた。 「――お姉さん……... 私の喉の下辺りを貫通するはずだったお燐の手刀は、爪が一寸埋まった所で停止していた。 「――お姉さん……ごめんねぇ」 何に対して私に謝っているのか、お燐はそれだけ言って意識を失う。 私の傷も、お燐の言葉も、そんな事はどうでも良かった。 地面へと崩れたお燐の手から、二体の人形が抜け落ちて地面を転がる。 私の創作物ではない、この二体だけが持つ特別。 上海と蓬莱には、自我が目覚めた時の為にそれまでの経験や記憶を溜め込んでおける魔石(ジェム)が、最初から内蔵されていた。 私が同一の物を作れるようになり、制作した全ての人形に入れるようになった今でも、オリジナルとして存在していたたったの二つ輝石。 込められていた場所は、一番装甲の厚い胸部の中心。万が一破壊されたとしても、その魔石(ジェム)さえ無事ならば別の人形に記憶(データ)の引継ぎを行う事が可能だった。 見るまでもなく、最も重要な二体のその部分は完全