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■ 日本沈没 第二部(小松 左京) 読み終わって最初に思ったのは「第三部は誰が書くのかな……」だったが、考... ■ 日本沈没 第二部(小松 左京) 読み終わって最初に思ったのは「第三部は誰が書くのかな……」だったが、考えてみれば第三部が『果てしなき流れの果てに』なのはSF読みの常識だったね(ホントかよ)。 「第一部」をちゃんと最後まで読んだかどうか怪しいし、たとえ読んでいても記憶のほうが(例によって)さらに怪しいので自信はまったくないんだけど、第二部の構造は第一部をかなりきちんとなぞっている? 最初に少しずつ異変が起こり始め、最新の科学によってその事実が判明し、しかし政治的に隠されつつ事態が進行し……という筋書きが同じなだけでなく、第一部でもっとも印象的な「鎌倉の老人」のシーンまでもが、ある意味再現されている。小野寺と玲子のストーリーすらも、第一部と対称になっているようにも読める。 小松左京は、登場人物をわりと突き放して描く方だと思うんだけど、それがかえって(第一部での)"日本列島"や"日本人"とい