56年前の日本でも人は同じように悩み、こじらせてる「桜の森の満開の下・白痴・他十二編」坂口安吾 | 坂本、脱藩中。

56年前の日本でも人は同じように悩み、こじらせてる「桜の森の満開の下・白痴・他十二編」坂口安吾 | 坂本、脱藩中。

＜あらすじ＞ 桜の森の満開の下は怖ろしい．妖しいほどに美しい残酷な女は掻き消えて花びらとなり，冷た...概要を表示 ＜あらすじ＞ 桜の森の満開の下は怖ろしい．妖しいほどに美しい残酷な女は掻き消えて花びらとなり，冷たい虚空がはりつめているばかり──．女性とは何者か．肉体と魂．男と女．安吾にとってそれを問い続けることは自分を見つめることに他ならなかった．淫蕩，可憐，遊び，退屈……．すべてはただ〈悲しみ〉へと収斂する．（解説＝七北数人） 感想：★★★★ 自分で選んだんですけどね、風博士からはじまる序盤に感じたのは、「読みにくい」ということ。 これが、私が巨匠を敬遠してしまう理由ですよね。 高校時代もトライしたんですけど、数点読んで挫折しました。 で、33歳になって再トライしたんですけど、クセあるぅうう！って思いましたよね。 でも、複雑な葛藤や、狂い方とか、そういうの、大人になった分、やはり理解できるところも増えてて、読んでよかったなと思いました。 14編ありますが、今回は白痴にフォーカスしてかきます。 評価さ