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『奄美諸島の民俗文化誌』下野敏見著 南方新社・3500円+税 本書の性格は誰よりもまず著者自らに語... 『奄美諸島の民俗文化誌』下野敏見著 南方新社・3500円+税 本書の性格は誰よりもまず著者自らに語ってもらうのがよいであろう。「あとがき」には次のように記されている。 「本誌は、基本的には、筆者が50年の間に奄美8カ島全集落を何回も巡り、たくさんの方々に出会い、教えてもらって記したノートやカード、写真を基に構成したものである。(中略)全て現地主義で、実際に見聞したことを中心に記しておいた」。 その言葉通り、本書は1960年代後半から今日まで、ほぼ半世紀の間、現地で資料を蓄積してきた、いわば足で積み上げた民俗文化誌である。徹底した現地主義に時間的な厚みが加わっている点、民俗宗教から物質文化まで幅広い分野を扱っている点、および写真をふんだんに使って説明している点などが本書の特徴となっている。 本書の脱稿は「平成24年7月15日」である。私はその1年前の春に、本書にもよく登場する加計呂麻島で数日
2014/07/28 リンク