注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
『君の名は。』と『天気の子』は、その神話的モチーフは似ているが、それを肯定するか否定するかという... 『君の名は。』と『天気の子』は、その神話的モチーフは似ているが、それを肯定するか否定するかというところでは、逆の方向を向いていると感じられる。『君の名は。』は、隕石の落下を無効化してしまうことで、現実の東日本大震災に対する多くの人々の深層的な罪悪感を晴らしてしまうような描写を用意した。そこに時代的なカタルシスが発生していたのだ。 つまり『君の名は。』は、生き残った多数派の側に立った作品だった。対して『天気の子』は、そのような多数派の無神経さを糾弾する少数の人々の物語を描いている。その意味で本作は、『君の名は。』と対になりバランスをとる作品になっている。だから本作は、前作ほどの熱狂を生み出すようなものにはなっていないのかもしれない。しかし、よりやさしい目線で弱い人間に寄り添う作品になっているのである。 だが本作には、『君の名は。』同様に問題が発生している部分もある。2作品における最大の特徴は
2019/07/26 リンク