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ジャック・ランシエール『解放された観客』梶田裕訳、法政大学出版局、2013年(原著2008年) ランシエー... ジャック・ランシエール『解放された観客』梶田裕訳、法政大学出版局、2013年(原著2008年) ランシエールは、人間の多面性、現実の多層性をつねに注視している。それゆえに、あらゆる二項対立をその可能性の条件に遡って問い直し、対立が反転したり移動したりするさまを浮かび上がらせるだろう。そうして固有性というものをつねに翻訳・変換関係へと解消していく。これはランシエールの述べるフィクションの作業そのものだ。芸術作品を論じるランシエールの論述それ自体が、芸術のフィクションの作業をなぞる。この再帰性はランシエールの言う知性の平等ゆえのものだろうか。 * 翻訳としての哲学というランシエールの発想は、感性的なものの布置の組み換えによる理解の営為としてのフィクションという議論に結びついているとともに、構造主義的な変換操作を思わせもする。ブレヒトとアルトーの演劇が観客のパラドクスにおいて対になり、19世紀の