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はじめてガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』を読んだのは2014年の春で、私は学部の1年生だっ... はじめてガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』を読んだのは2014年の春で、私は学部の1年生だった。駒場に行きそびれて日吉に来たサブカル男子の例にもれず、当時の私はハイリーにセンシティブで、まったくここには阿呆しかいないのかと気も狂わんばかりであった。あれほど鬱屈とした気持ちを抱えていなければ、メディアにこもってあれほど分厚い小説を読むことにもならなかっただろう。結果的にはラッキーだったわけだ。 スケールの大きいものに触れて個人サイズの悩みがかき消えることをAwe体験というが、学部生の私にとって『百年の孤独』を読むことはまさにAwe体験だった。「どうせみんな塵となって吹き飛ばされるのだ……」というやけくそとも悟りともつかない観念を得たことは、あのときあそこにいた私をたしかに救ってくれた。 『百年の孤独』よりすごい小説を、私は知らない。立派な小説も、面白い小説もいくらでもあるが、こんな