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著者のビンチョル・ハンの名前を見聞きしたことがない、という読者も多いであろう。それもそのはず、今... 著者のビンチョル・ハンの名前を見聞きしたことがない、という読者も多いであろう。それもそのはず、今回取り上げる2冊は著者の初めての邦訳書である。しかし、この2冊で指摘されるのは、わたしたちにとってあまりに馴染み深い現象ばかりである。 『透明社会』において著者は、あらゆる場面において透明性が要求される社会を批判する。ここでいう「透明性」とは、行政における汚職や情報公開、人権擁護の文脈で求められる透明性を指しているのではないようである。問題とされているのは、「透明性」がイデオロギーとして個人の生のあらゆる場面に入り込み、「透明社会」が「管理社会」へ転化される点だ。特に興味深い指摘は、「他者性」の喪失であろう。大量の情報とコミュニケーションと資本を循環させ、加速させていく現代においては、あらゆる事物が商品化される「展示社会」である。このような社会においては、「ただそこにあるだけ」のものにはなんの価