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最近、歌詞の日本語についてまとまった文章を書く機会があって、「なごり雪」(伊勢正三作詞 1974年リ... 最近、歌詞の日本語についてまとまった文章を書く機会があって、「なごり雪」(伊勢正三作詞 1974年リリース)をしみじみ聴いた。言うまでもなく名曲なのだが、日本語文法的にも、すぐれものであると思い、書き残そうと思った。 「は」と「が」 冒頭の「汽車を待つ君の横で ぼくは時計を気にしてる 季節はずれの雪が降ってる」。いきなり、日本語文法の永遠のテーマである「は」と「が」の本質的な特徴が見出される。「が」は「季節はずれの雪が降っている」のような現象描写文の主語を表す。一方、「ぼくは時計を気にしている」も、現象を描写しているように見えるのだけれど、「ぼくが」と表現されていない。それは、「ぼく」つまり話者は談話にすでに存在しているものだからだと言える。そのかわりに、「は」を用いる。「は」は、談話にすでに存在しているもの、あるいは言及されているものをマークする。もし、ここで「ぼくが時計を気にしてる」と
2024/12/13 リンク