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ゴブリンがいる。それも一匹や二匹や三匹どころの話ではない。うじゃうじゃと。それこそ、夏場の腐乱し... ゴブリンがいる。それも一匹や二匹や三匹どころの話ではない。うじゃうじゃと。それこそ、夏場の腐乱した食物にたかる蛆のように、青黒い肌で蠢きながら、凄まじい獣臭を放って、ひとつところに寄り集まっている。 英二が思うに、ここはゴブリンたちの根拠地なのだろう。仔細に見れば、あちこちに生活に用いる、なんとも貧弱な資材がゴロゴロと転がっている。 彼らは酒盛りでもしているのか、酔った様子で管を巻いていた。手には洞窟に自生する木の実で作った酒を入れた革袋を持ち、陽気に妙な拍子で歌のような叫び声を上げていた。 ゴブリンのある個体は首元にまるでそぐわない赤いリボンタイを巻きつけている。 英二たちがこの迷宮に落ちてすぐ襲撃した際に攫った女子生徒から奪った戦利品だろう。 背後の綾乃が凄まじい怒りを無理やり押し殺しているのが、発散された体臭でわかった。 怒りの臭気だ。たまたまこのルートを辿ったことで、やつらと遭遇し