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最近、『論争 格差社会』を読んだ。昨今の格差社会論争に関する論文集で、一番最初に収録されている大... 最近、『論争 格差社会』を読んだ。昨今の格差社会論争に関する論文集で、一番最初に収録されている大竹文雄氏の論文が本全体の基調を作っているという印象。しかし、この論文にはどうも納得がいかない。とりあえず引用しよう。大竹氏自身は規制緩和に好意的なスタンスで、次のように述べている。 Q 規制緩和によって格差が拡大したのではないか? A 規制緩和が所得に与える影響は三つある。まず、参入障壁によって守られていた人々や産業では、規制による恩恵として超過利潤(レント)が発生している。規制緩和とは、こうしたレントをなくすことであり、結果として規制産業に従事する人の所得を低下させる。一方で、参入障壁があるためにその産業で働くことができなかった人々にとっては、規制緩和による障壁撤廃が所得増加に結びつくことになる。・・・(p.25)*1 この理屈自体は分かる。規制のない状態での賃金(=市場均衡における賃金)と、
2007/02/27 リンク