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清岡卓行 編『金子光晴詩集』(岩波文庫)を読む。清岡があとがきで近代詩人として萩原朔太郎と金子光晴... 清岡卓行 編『金子光晴詩集』(岩波文庫)を読む。清岡があとがきで近代詩人として萩原朔太郎と金子光晴を挙げている。重要な詩人とは知っていたが、今まで金子をまとめて読んだことがなかった。膨大な作品を残しているようで、22冊の詩集から124編ほどを選んでいる。中では詩集『鮫』が全文収録されていて、これが代表作なのだろう。いくつか面白い詩をを引く。 老薔薇園 うす絹の肌着はよごれ易い。ちよつと汗ばんでも、四五日ぬがずきつゞけただけでも、うす黄ろく染まり、くろく垢づく。 桃色のヅロースや、レモン黄のシュミーズ、白の乳かくしなどが、そこらいつぱい、レビュウガールのたまり場でゞもあるようにぬぎちらしばらまいてある。 絹のこまかい皺は、くつきりと影をおつて、年代で色が褪せてゐる。 それをみてゐると、すぐそれを身につけてゐた娘共のあたたかい肌のぬくもりで又、ぬぎちらしたかつかうで、無邪気な、或ひは、みだらな