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警察人事を描いた異色小説 陰の季節 著者:横山秀夫 企業や官庁といった組織に属しているものに取り、最... 警察人事を描いた異色小説 陰の季節 著者:横山秀夫 企業や官庁といった組織に属しているものに取り、最大の関心事は人事である。 この小説は、地方都市を舞台に、県警の警務部という一般にはあまり知られていない組織をリアルに描いている。 短編が全部で四作、警務課で人事を担当する二渡真治、ノンキャリアながら出世頭の警視が陽に陰に登場する。 四作の主人公に刑事は登場しない。退官者の天下り先確保に奔走する二渡はじめ、警察内部の不祥事を暴く新堂監察官、議員対策に駆け回る秘書課の柘植警部などを軸に、警察組織の内部を克明に描いている。著者は地方新聞の警察周りの記者も経験しており、一般には知られていない警察電話、通称警電を小道具に使うなどして、物語に膨らみを持たせており、グイグイ引き込まれてしまう。因みに自分は、この本を1日で読み通してしまった。 私はこの本に出会い、組織の論理や人事のあやといったものを思い知ら
2015/12/25 リンク