市をめぐる誇大妄想　(5) 「ギルガメシュ叙事詩」 | 鶴見寺尾図逍遥

市をめぐる誇大妄想　(5) 「ギルガメシュ叙事詩」 | 鶴見寺尾図逍遥

メソポタミア文明が華々しく展開をはじめた頃、イラク南部の古代都市「ウルク」に、ギルガメシュという...概要を表示 メソポタミア文明が華々しく展開をはじめた頃、イラク南部の古代都市「ウルク」に、ギルガメシュという大王がいた。シュメール神話に「ウルクの城壁を建設したる者」と記されるギルガメシュは、ウルク第一王朝の王の一人(在位は紀元前2600年頃か？)とされ、死後まもなく神格化されて、多くの神話が作られた。 なかでも有名なのが、楔形文字文学史上最大の作品「ギルガメシュ叙事詩」で、シュメールの断片的神話(現存最古の写本は紀元前2000年初頭のシュメール語版。)をもとに、アッカド語で編集されたものが、古代オリエント社会に広く流布した。バビロニア語・アッシリア語・フリ語など諸版があるが、アッシリア語で書かれたニネベ版・第１１書版には「ノアの箱舟」に似た洪水伝説があることが知られ、世界各国の神話とも比較研究が行なわれている。(→【縄文海進が生み出した「聖地」と「ミチ」】・→【ガマガエル】) 「ギルガメシュ叙事詩」