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法帖(ほうじょう)とは、書道において紙に筆と墨で書かれた書蹟のうち、保存・鑑賞・学書用に供するた... 法帖(ほうじょう)とは、書道において紙に筆と墨で書かれた書蹟のうち、保存・鑑賞・学書用に供するために仕立てられたもののこと。ほとんどの場合中国の書蹟に用いられる語である。 多くは本人が制作したものではなく、後から紙をつなぎ合わせるなどの加工を行ったり、模写・複製などを行って制作したものである。また俗にはある程度の分量を持った近世以前の書蹟をこう称することもある。 淳化閣帖 書道を学ぶ、特に臨書の際は、手本となる書蹟が必要である。 日本の書蹟は多くの場合、鑑賞や作品・文献模写を目的とし、学書と比較的近いのに対し、中国、特に唐より前の多くの書蹟は、書道の作品ではなく別の用途をもって書かれたものであった。例えば王羲之の「蘭亭序」は詩集の序文であったし、「十七帖」は尺牘である。また顔真卿の「祭姪文稿」は追悼文、「祭伯文稿」は報告文、「争坐位文稿」は上奏文のそれぞれ草稿である。 また作品として制作さ
2019/12/16 リンク