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闇夜を駆け、密かに忍び、大金をせしめて逃げる。 普段、私達は空き巣の稼業など想像もしないだろう。タ... 闇夜を駆け、密かに忍び、大金をせしめて逃げる。 普段、私達は空き巣の稼業など想像もしないだろう。タイトルがあまにりにポップなので侮っていたが、事実は小説よりも奇なり。本書は空き巣家業50年余の著者による体験録である。 著者が犯行におよんだ場所は、滋賀、奈良、三重など実際の現場が登場している。パトカーから逃走した国道42号線、ナンバーを控えられた津市など具体的で、犯行に及んだ出来事はリアリティにあふれる。空き巣にとって午前9時から午後4時は最も安全で稼ぎやすい時間帯だ。地方農家など何軒もハシゴしては荒らす様子を伝えているが、同時にこんな簡単に侵入するのかという怖さも感じる。 著者にはポリシーがあった。悪事はするが、家人を傷つけたり殺害するような極悪非道な行為は絶対にしてはならない、と自分を戒めてきたそうだ。刑務所で知り合った人物など、共犯者として様々な空き巣が登場するのだが、皆個性的で、女性
2013/04/22 リンク