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朝の喫茶店で、読みさしの大川渉『文士風狂録 青山光二が語る昭和の作家たち』(筑摩書房、2005年)を... 朝の喫茶店で、読みさしの大川渉『文士風狂録 青山光二が語る昭和の作家たち』(筑摩書房、2005年)を繰る。「ちくま」連載中にほとんど読んでいたのだけど、『食べない人』のあとで読み直してみると、また新たな感慨があるのだった。青山光二自身の文章を読んだ直後だったので、青山濃度を欲する身としてはどうしても聞き書きはコクが少ないというきらいはあるのだけれども、聞き書きそのものはなかなか巧みで、読み物としておもしろい。芝木好子の「ガールフレンド」描写がいいなアと思う。「人に歴史あり」に芝木好子が出演したとき、ゲストは青山光二と佐多稲子のふたりだったという。ある日、野口冨士男と八木義徳が「芝木さんの小説に出てくる芸術肌の男は皆青山がモデルになっている」と青山光二に指摘しているくだりがまた、いいな、いいなと思う。芝木好子の小説を読むたのしみがまた増えた。 昼、本屋へゆく。「一冊の本」を入手し、まっさきに
2008/01/31 リンク