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心の支えにしてきた言葉がある。その言葉は、かつて付き合っていた女性の何気ない賛美のひと言に過ぎな... 心の支えにしてきた言葉がある。その言葉は、かつて付き合っていた女性の何気ない賛美のひと言に過ぎないが、その何気なさゆえ、そこに揺るぎない真実が宿っているように思われ、長いあいだ僕の冴えない人生を照らす灯台のような存在となっていた。だが数年前から、その言葉は呪いとなって僕を苦しめている。あれは、本当に、僕のことを指して褒め称えた言葉なのだろうか、何か裏があるのではないか、と。 女性から別れを切り出されてばかりの人生だった。自分から別れを切り出したのは、幼稚園時代まで遡らなければならない。お遊戯会の日、陰気で、辛気臭いミイちゃんのお菓子でベタベタになった手を振り払って以来40年余り。受難の人生であった。今思えば、お付き合いしていた女性の多くは、少々不安定であったり、金銭感覚がクレイジーであったり、人間的に未熟だったりして、今日こそ、今日こそって、こちらから別れを切り出すつもりでいたものの、不安
2018/01/19 リンク