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というのも「バンド」と言ったとき誰もが想像するのは、舞台に立ち、スポットライトをあびながら聴衆を... というのも「バンド」と言ったとき誰もが想像するのは、舞台に立ち、スポットライトをあびながら聴衆を熱狂させる側のはずだ。しかし同時にそこにはバンドを見る観客がいる。そして恥ずかしさからか、盛り上がる観客にすら素直に溶けこむこともできない、モブのような人間もそこにはいるのだ。 主人公である鳩野ちひろの最初の立ち位置は、その「モブ」に他ならない。先輩のバンドの盛り上がりに心動かされながらも、素直に拳を突きあげることはできず、思い切って軽音部に入ってみたら同期は45人の大所帯。自分のまったく関係のないところで恋愛沙汰によりバンドが解散している。みずから組んだバンドでさえも、他のメンバーの些細な心変わりから簡単に瓦解してしまう。 これらのエピソードは軽音部の「あるある」であると同時に、気がついたら自分はカヤの外におり、ひとりのモブにすぎない、という鳩野の立ち位置が私たちの共感をいやがおうにも誘うのだ