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溝口睦子『アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る』(岩波新書、2009年)を、香港までの機内で読了。 ... 溝口睦子『アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る』(岩波新書、2009年)を、香港までの機内で読了。 アマテラス(天照大神)は、言うまでもなく日本神話における皇祖神・最高神として位置づけられ、特に近代日本において、国家の物語として利用されてきた。しかし、本書によれば、それは最初からの物語とは違っていた。 すなわち、 ●もとより、弥生以降の日本において形作られてきた神話は、イザナギ・イザナミ~タカミムスヒ(・スサノオ・アマテラス)~オオクニヌシまでのものであった。いまではタカミムスヒという神はほとんど忘れ去られている。 ●一方、4世紀末~5世紀初頭に、高句麗など朝鮮半島の日本(倭国)よりも進んだ地域を介して、北ユーラシアにおける、天の思想が流入してきた。つまり天孫降臨の神話は優れた外来の神話であった。高句麗には倭軍も大敗するなど(広開土王の碑)、倭国にとって朝鮮半島は脅威でもあった。 ●すな
2019/07/26 リンク