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もうすぐ父方の祖母の死から一年になる。 ここにそのことを書くのは、僕が祖母の人生を振り返ろうと思っ... もうすぐ父方の祖母の死から一年になる。 ここにそのことを書くのは、僕が祖母の人生を振り返ろうと思っているからではない。九十余年に渡る他人の生活の軌跡を、こうした形で残すことには少し抵抗がある。 これから書くのはすべて自分のためで、僕にとっての祖母の記憶と、僕にとっての"物心ついてから初めて出席した親類の葬儀"について記録しておこうと思ったからだ。 30を過ぎてはいるけれど、書いたとおり親類の葬儀に出るのはほぼ初めてだった。 この前は僕が3歳の頃、父方の祖父が亡くなったときで、僕は祖父の頬に触れて「冷たいね」と言ったという。祖父の記憶はあまりなく、ほとんどが成長してから見た写真や、父と母から聞き伝えられた「大学では手に職がつく勉強をしろ」という言葉で構成されたものだ。僕はその言葉を守らずに好きな分野に進み、その分野でご飯を食べるようになったので、結局その言葉通りになったのかもしれない。それは
2016/09/29 リンク