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NHKの受信料をめぐる議論は、奇妙な停滞に陥っている。 制度は古く、生活実感とズレもある。受信料徴収... NHKの受信料をめぐる議論は、奇妙な停滞に陥っている。 制度は古く、生活実感とズレもある。受信料徴収に係わる話題では、度々ネットで批判が立ち上がる。にもかかわらず、政治のテーブルには乗らない。触れようとすると、どこかで“炎上案件”に片足を突っ込んだような空気が流れる。 この空気の出所をたどると、どうにもN党の存在を避けて通れない。受信料トラブルという個別の不満に議論を押し込めた結果、制度設計としてのNHK改革が語りにくくなってしまったのだ。 NHKの有り様を考える話題は、本来はもっと大きな話だったはずである。 しかし、N党(旧・NHK党)が論点を“受信料トラブルの解消”にまで極端に矮小化した結果、NHK制度そのものを扱う真面目な議論が、政治空間から消えてしまった──これは日本の政治議論にとって大きな損失であり、国民が溜め込むNHKへの不満の解消を遠のかせることにもなった。 1. 「受信料ト
2025/11/18 リンク