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ちょっと遠くに出かける用事があって、東京へ向かう電車の中。 人はそこそこ、空席がちらほらと見える程... ちょっと遠くに出かける用事があって、東京へ向かう電車の中。 人はそこそこ、空席がちらほらと見える程度。そこに3人のおばちゃんがやってきて、自分の右側に2席空いていたのでそこに2人座った。 条件反射で席を立った自分が「座りますか?」と尋ねて自分の席を振り返ると、空いていなかったはずの左側の席が空いていた。 元々自分の左側に座っていたお婆ちゃんが(そこに誰かが座っていたことすらその時に気づいたのだが)パッと1つズレて自分に席を空けてくれたのだった。 「あ…ありがとうございます」 咄嗟のことで滑らかに感謝の言葉が出ず、少し噛みながらさっきの席の1つ左に座り直した。 そこで自分に席を空けてくれたお婆ちゃんが口を開いたのだった。 「あなたね、良いことをしたから。きっとこの後良いことがあるわよ」 その瞬間に、見知らぬ、一生関わりのない「他人」から、お喋り相手の「友達」に僕らは変わった。 終点に着くまで
2024/09/13 リンク