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「あの、お話を聞かせて頂けませんか」と断られても無視されても声を掛け続ける彼女。 その場には彼女以... 「あの、お話を聞かせて頂けませんか」と断られても無視されても声を掛け続ける彼女。 その場には彼女以外にも新聞社やらTV局やらの人たちが居て、皆情報を得ようと片っ端から声をかけていたのだが、スーツ姿の集団は誰一人立ち止まる様子もない。 自分も上司である調査役と共に浜松町の駅まで歩き、改札を抜けた所で「もう1社別のところに顔出して帰るから」と言われ上司と別れた。 とりあえず帰社して今日の報告書を作成しようと思ったのだが、先ほどの彼女のことが何故か気になって仕方がない。 少し時間が経っているしもう居なくなっているかもしれないな…と思いながら先ほどの場所に戻ると彼女はベンチに腰掛け空を見上げていた。 「少しだけならお話を聞かせてあげてもいいですよ」と声を掛けると、彼女は「いいんですか!?お願いします」と頭を下げてきた。 そのときの彼女の笑顔は未だに自分の脳裏に焼き付いている。 話の発端はそこから更
2021/03/14 リンク