『東本京史「トラちゃん文庫」難波侠客伝：鳥屋』

『東本京史「トラちゃん文庫」難波侠客伝：鳥屋』

東本京史　「トラちゃん文庫」 「難波侠客伝」日本最後の侠客、大越龍蔵が悪に立ち向かう！ 背中の昇り...概要を表示 東本京史　「トラちゃん文庫」 「難波侠客伝」日本最後の侠客、大越龍蔵が悪に立ち向かう！ 背中の昇り龍、二の腕のクレマチスを咲かせ男伊達をみせる。 クレマチスは策略の花、さて今日のクレマチスは…… この小説はフィクションです 「鳥　屋」　　１８ 近藤が答えようとしたとき、本橋が声をあげた。 「兄貴、どうぞこっちへ」 一礼した宮田純一が、座敷に上がる。 「こちら宮田純一兄貴です。 兄貴、こちらの方は近藤ハンと龍蔵ハンです。 二人が、聖子ちゃんが亡くなったんを教えてくれたんですわ」 本田が紹介した。 「死んだなんて……殺しですか？」 純一が、細面の顔で見つめる。 ばっちり着た背広姿は精悍でよく似合う。 龍蔵が、酒を注いでやった。 「まだはっきりしてないようやけど、 警察は殺しやと判断してるようや」 近藤が、他殺の線を伝える。 「こないだ、聖子の住所やっと探し出して、 会いに行ったばっかりですんや