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もうかれこれ20年も前に途中放棄してしまったプルーストの『失われた時を求めて』を、岩波の吉川一義の... もうかれこれ20年も前に途中放棄してしまったプルーストの『失われた時を求めて』を、岩波の吉川一義の新訳を機会に読み返すことにして、そろそろ1ヶ月。 誰も読まないのを承知でも、どこか多少ともパブリックな場所に進捗を記すことで、前回の轍を踏まないようにしたいと思い進捗をここにご報告しておくことに。 「前回の鐵」は、井上究一郎訳の筑摩版で第三巻の50%程度だったと記憶している。岩波で言うと第6巻「ゲルマントのほうⅡ」にあたる。 岩波版で5、6、7巻と3冊にわたる「ゲルマント」は、その内容と長さから途中離脱する者が多く、通称「ゲルマントの壁」と言われているそうだ。まさしくボクの「鐵」もゲルマントであった。 前回の読書時には不明だったプルーストの改行のタイミングが、第3巻「スワン夫人について」を読むうちに理解できるようになった。通常、物語や出来事の切り替わりにおくべき改行が、それらをまったく無視して
2019/08/18 リンク