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山村美紗の訃報は衝撃的だった。1996年9月、帝国ホテルで執筆中に心不全を起こし62歳の生涯を終えた。 ... 山村美紗の訃報は衝撃的だった。1996年9月、帝国ホテルで執筆中に心不全を起こし62歳の生涯を終えた。 超売れっ子の作家の死は大騒動となる。亡骸は京都に戻り、ゆかりのお寺で葬儀が営まれ、参列者には出版関係者はもとより、テレビ、映画関係者や俳優たちが大勢集まった。 参列者が驚いたのは「美紗さんにご主人がいた」こと。喪主は夫の巍(たかし)であった。 華やかな山村美紗の実生活は謎に包まれていた。京都東山に西村京太郎と隣同士で住んでいたのは有名だが、その間柄は近しい編集者でも知る人はいなかった。だが、ふたりはタッグを組んで出版社と交渉を行っていたのは事実だ。流行作家が出版社と対等に渡り合った稀有な例かもしれない。 本書の著者、花房観音は京都在住の作家である。2010年、第一回団鬼六賞を受賞してデビューした。本の打ち合わせの折、京都在住で京都を描く女性作家は山村美紗以来だ、と言われたそうだ。その後も