[B! SF] The Red Diptych 無用の長物としての文芸作品――飛浩隆『グラン・ヴァカンス』

barringtonia "ジーン・ウルフの作品をして「超絶技巧」などと言ってしまう者の想定する平均的な技術水準の方こそが超絶的に低い" / 本題ではないけど、SFにおける語りの技術の拙さは確かに気になるところ。

2015/01/12 リンク

KASUKA 「代償として得られた潤沢な時間を贅沢に蕩尽することによって初めて、『グラン・ヴァカンス』は成立した。」

飛浩隆

2014/04/06 リンク

facet31 "厳密に言うならば、『グラン・ヴァカンス』を構成する文が韻を踏んでいるわけではない。長篇小説としての結構を備えつつ、韻文を志向するような詩的言語の集積によって成立している、ということだ。 "

2014/03/10 リンク

esbee 『役の作家で言うならば、大江健三郎にしても古井由吉にしても金井美恵子にしてもそうなのである。彼ら彼女らは、詩的言語への憧憬を断念することによって、職業的な散文家としての小説家になった。』

2014/03/05 リンク

hasetaq そんなに小説読んでないけどここ10年くらいでグラン・ヴァカンスは個人的にベストなのでみんな読もう

小説・批評

2014/02/18 リンク

sakstyle “長篇小説としての結構を備えつつ、韻文を志向するような詩的言語の集積によって成立している”→仮想現実という舞台設定（有用性の剥奪）によって可能に→そこに有用性を与えるのがこの作品の「残酷」

SF
review

2014/02/17 リンク

NOV1975 読みたいような読みたくないような…

2014/02/17 リンク

t_f_m "ミステリであれば"(中略)"語りの構造に対する自覚が常に要請され、語りの技術が持続して磨かれる" / "ジーン・ウルフの作品をして「超絶技巧」などと言ってしまう者の想定する平均的な技術水準の方こそが超絶的に低い"

2014/02/17 リンク

okemos #sfjpn

2014/02/15 リンク

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The Red Diptych 無用の長物としての文芸作品――飛浩隆『グラン・ヴァカンス』

ＳＦ小説を読んでいると、技術的に酷い水準のものが平然と流通していることに出くわすことが多く、呆れ... ＳＦ小説を読んでいると、技術的に酷い水準のものが平然と流通していることに出くわすことが多く、呆れかえることが結構ある。　特に、語りの構造に対する自覚のなさという意味では、絶望的である。例えば、２５世紀なり３０世紀なりを語りの現在時とする語り手が、なぜか、２０世紀や２１世紀の英語や日本語の使用者にとってわかりやすく自然な表現を書き連ねる。また、２５世紀なり３０世紀なりに生きている人物にとっては常識的すぎてわざわざ説明の必要もないはずの説明が、（ちょうど２０世紀なり２１世紀なりの人間にとっては飲み込みやすいようなほど親切に）饒舌に語られる。　もちろん、ここには、ＳＦそのものの持つジャンル的な特性が原因としてある。いかなる話者がいかなる聞き手に向けて小説の語りを遂行しているのかを意識しすぎれば、そもそも成立しなくなってしまうような作品も多い。逆にミステリであれば、話者がどのようなスタンスで誰