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『竹取物語』の大まかなストーリーは広く知られている。竹の中で見つけられ成長したかぐや姫が五人の貴... 『竹取物語』の大まかなストーリーは広く知られている。竹の中で見つけられ成長したかぐや姫が五人の貴公子に求婚されるが、かぐや姫は無理難題のプレゼントを要求して求婚者を次々に退け、最後は天人たちに迎えられて月に帰るという話である。 だが、今回初めてビギナーズ版の『竹取物語』(角川ソフィア文庫、武田友宏解説)を読んでみて思ったのは、かぐや姫がこの物語の登場人物たちにとって異質な他者であるだけでなく、『竹取物語』という「日本最古の物語」自体が日本の文学伝統にとっての「他者」なのではないかということだった。『日本書紀』が日本の歴史にとっての「他者」であるのと同じような意味で。『竹取物語』や『日本書紀』では、いわば「日本の外から日本を見る」という超越的・外在的な眼差しが徹底しているように思えるのである。 武田友宏氏によると、『竹取物語』はもともと『竹取の翁(おきな)の物語』と呼ばれていたらしい。とす
2012/11/19 リンク