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農業の記事と言うと、いつも未来を担う経営者ばかりにスポットが当たる。この連載でも、特色のある作物... 農業の記事と言うと、いつも未来を担う経営者ばかりにスポットが当たる。この連載でも、特色のある作物をつくる生産者や先端的な大規模農場、効率的な経営などを中心に取り上げてきた。だが、実際はそんな人たちはごく一握りの少数派だ。ほとんどの農家は後継者がなく、農業は自分の代かぎりで終わる。彼らはどんな思いを抱いているのだろう。 東名高速道路の菊川インターチェンジ近くのモスバーガーで待っていると、横山剣一と、続いて塚本佳子が入ってきた。塚本は近くで野菜をつくっている新規就農者で、現場の仕事を証すように見事に日焼けしている。64歳の横山は彼女に農地を貸している地主だ。 「亡くなった父によると、自分で16代目だそうです」。横山に「代々農家だったんですか」と聞くと、そう答えた。江戸時代以前から続く、長い歴史のある農家だ。だが、横山は高校を出たあと、就農せず、勤めに出た。その理由を考えるのが今回のテーマだが、
2014/07/18 リンク