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学力と階層―教育の綻(ほころ)びをどう修正するか [著]苅谷剛彦[掲載]2009年2月8日[評者]耳塚寛明(お... 学力と階層―教育の綻(ほころ)びをどう修正するか [著]苅谷剛彦[掲載]2009年2月8日[評者]耳塚寛明(お茶の水女子大学教授・教育社会学)■不平等の拡大に対する現実的な問い 学力低下論が席巻していた01年、著者は『階層化日本と教育危機』を出版して衝撃を与えた。「だれの学力が低下しているのか」を実証的に明らかにし、社会の階層化と不平等化という文脈に教育を位置づける挑戦だった。学力低下から教育格差へ。その後人々の教育問題へのまなざしに生じた変化は、著者によって問題がとらえ直され、再定義された結果だといっても過言ではない。 この本は前著の続編であり、主に03年以降に著者が折々の教育問題を分析した論考を集めたものである。タイトルは『学力と階層』だが、狭い意味での学力格差が主題ではない。いまや獲得された知識のストック(学力)ではなく、知識獲得のためのスキルや学習能力が重視される「学習資本主義社会