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閉塞(へいそく)と嘆いて成長を夢見るより、限界を見通して社会を変質させるべきではないか――作家、古... 閉塞(へいそく)と嘆いて成長を夢見るより、限界を見通して社会を変質させるべきではないか――作家、古井由吉は提言する。昨年、『古井由吉自撰作品』全8巻を刊行、50年近く言葉と取り組んできた作家が見る未来は。 ――3年前、世界は「限界期の入り口」にきていると語っていました。 地球上の人口と平均的な生活水準、水や食糧にエネルギーの需要を考えた時、成長の限界が見えてきたと話した。悲観するより、限界が前方に見えてきたという基本的条件の下、世界全体が変質しないと人類がもたないのではないか、と。 ――その後、東日本大震災がありました。 地震の時は東京の自宅にいました。揺れ勝っていく間、爆弾か焼夷(しょうい)弾が落ちてくる時のような、人の感受性には耐えられないような限界期の間際というものを思い出し、生涯みたいに長く感じられた。思いも寄らないことだったが、夢にも思っていなかったかというと、そうとも言いきれな
2013/01/11 リンク