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三か月ほど前、十数人の大学生を案内して、都内の書店をめぐった。大型店や専門店などを見て回ったが、... 三か月ほど前、十数人の大学生を案内して、都内の書店をめぐった。大型店や専門店などを見て回ったが、彼らがいちばん喜んだのは児童書の専門店だった。絵本を手に取り「なつかしい!」「これ、今でも大切に持ってますよ」と歓声をあげた。絵本には、その本を初めて読んだあの日にタイムスリップさせる不思議な力がある。 先日、久々に『ちびくろ・さんぼ』を読んだ。なつかしかった。楽しかった。森の中でトラに襲われた少年が、機知で危機をきりぬける。特に、さんぼが登った木をかこんでトラたちが走り、バターになってしまうところは最高だ。そのバターでお母さんがホットケーキを焼いてくれるところも。 この絵本は一九八八年に絶版になった岩波書店版の一部復刻である。絶版になった理由は、この絵本が黒人差別を助長するおそれがあると指摘されたから。当時は、差別助長の指摘を「言葉狩り」、絶版を「事なかれ主義」と批判する声もあった。九九年には
2005/05/19 リンク