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誠実な悪意がみっちみち。 例えば、頭上に宇宙船がどん!!と浮いている下で、のんきにアイスを舐めてし... 誠実な悪意がみっちみち。 例えば、頭上に宇宙船がどん!!と浮いている下で、のんきにアイスを舐めてしまってるところとか、あるいはぬるいとはいえ戦争状態にある中で、FPSの戦場ゲームにだだはまりしちまっているところとか、そういう細部にアイロニカルな何かを感じ取れなくもない。 また、作中に突然出てくる古市憲寿氏の著書「絶望の国の幸福な若者たち」に、今の作者のモードを読み取れなくもない。 また、奇妙奇天烈な台詞まわしに狂気を感じなくもないし、宇宙船の音をあらわす「ひらがな風のなにか」に、浅野いにおのマンガ表現へのあくなき探求を感じなくもない。 と、「〜なくもない」づくしなマンガ。 だから当然、おもしろくないこともない。 で、凄まじく悪意ある内容を、凄まじく実験的な手法で描いているのに、それがあまりにも丁寧だから・・・そしてあまりにも上手だから、メジャーなマンガとして成立してしまうってのは、プンプン
2014/12/16 リンク