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ついでに、最近やっと訳本が出た「非主流派経済学」の古典も紹介しておこう。 本書の原著が出たのは1982... ついでに、最近やっと訳本が出た「非主流派経済学」の古典も紹介しておこう。 本書の原著が出たのは1982年で、「進化経済学」の元祖として読み継がれてきた。ここでは企業は普段はルーティンに従って保守的に行動するが、競争によってその生存が脅かされると、いろいろな試行錯誤を試み、生産性を上げた企業が生き残る。特に重要なのは、イノベーションという「突然変異」である。ここでも企業家精神などの「シュンペーター的競争」の概念が中心的な位置を占め、ナイトやハイエクなどのオーストリア学派が進化経済学の先駆者としてあげられている。 こうした進化経済学は、日本でも学会ができているが、主流にはならなかった。ネルソン=ウィンターの新古典派成長理論に対する批判は正しいのだが、それに匹敵する体系的な理論にはならなかったからだ。イノベーションを成長理論に取り入れる試みも、90年代に内生的成長理論という新古典派を発展させ
2007/12/11 リンク