東日本大震災の津波で、大きな被害を受けた県内有数の昆布の産地、宮古市で、１４日から昆布の水揚げが始まりました。 宮古市重茂地区の音部漁港には、１４日朝５時前から、大量の昆布を積んだ船が次々と岸に着きました。 重茂地区では、震災前は年間の生産量が１万トンと県内有数の昆布の産地でしたが、おととしの津波で養殖施設がすべて壊れる被害を受けました。 地元の漁協では、養殖施設の復旧作業を進め去年から水揚げを再開し、ことしは震災前の７割ほどの規模で、昆布の養殖を行ってきました。 水揚げされたばかりの昆布はすぐに港近くの作業場に運ばれ釜の中に入れて湯通されると、鮮やかな緑色になり、漁業者たちは、茎や色むらのある部分をすばやく切り取っていました。 漁業者の２４歳の男性は「みなさんに昆布をおいしく食べてもらえるとうれしい。重茂の昆布がもっと有名になってくれればと思います」と話していました。 昆布の

NHK宮城県のニュース　仙台放送局 カツオ漁の餌イワシ網作り 今月下旬から始まるカツオ漁を前に、南三陸町にある漁業用の網の製造販売店では、カツオのエサのカタクチイワシを取る定置網作りが急ピッチで進められています。南三陸町の「今野漁網店」は、東日本大震災の津波で漁港の近くにあった事務所と作業場が流され、震災後は内陸にある倉庫を改造した作業場で網作りをしています。店には、今月下旬から始まるカツオ漁を前にエサのカタクチイワシを取る定置網や生けす用の網の注文が相次いでいます。 作業場では、漁業者の注文に合わせて、破れた網を繕って補強したり、網を大きくするために古い網に新しい網を縫い合わせたりする作業が急ピッチで進められていました。 店によりますと、去年は網の材料が十分に手に入らず、すべての注文に応じきれなかったということですが、今年は注文に応えられそうだということです。 漁網店の今野一芳さん

水産庁は１４日、沖縄県・波照間島の東約１２１キロの排他的経済水域（ＥＥＺ）で、台湾のはえ縄漁船「チォンチャンファ２ハオ」（４８トン）を拿捕(だほ)し、船長の孫居民容疑者（５１）を漁業主権法違反（無許可操業）容疑の現行犯で逮捕したと発表した。容疑を認めて担保金を納めれば、釈放される見通し。 発表では、同船は１３日深夜、日本のＥＥＺ内で無許可で操業した疑い。今月１０日には尖閣諸島の周辺海域で操業を認める日台間の漁業協定が発効したが、問題の漁船は１００キロ以上離れた海域で拿捕されており、同庁は協定の枠外で違法操業していた可能性が高いとみて調べている。

道産ホタテに「海のエコラベル」、国際認証、正式に取得 （05/13 18:38、05/14 00:34 更新） 認証を得た水産物に付けることが認められるＭＳＣの「海のエコラベル」 オホーツク海や噴火湾などの道内ホタテ漁が、乱獲をせず海の生態系を守る漁業にお墨付きを与える国際認証「海のエコラベル」を１３日、正式に取得した。 道漁連が２００９年に英国の「海洋管理協議会」（ＭＳＣ、本部・ロンドン）側に審査を申請していた。ＭＳＣ認証を受けたことで、水揚げ量年間４１万トンの道産ホタテはＭＳＣラベルを付け、環境に配慮した水産品として消費者にＰＲできる。 海外では米小売り大手ウォルマートがＭＳＣ認証品を積極的に販売するなど日本以上に認知度があり、認証取得は輸出拡大のプラス材料となる可能性がある。 ＭＳＣ日本事務所（東京）などによると、世界で２０１例目の認証。国内では、京都府のアカガレイ・ズワイガニの底引

北海道漁業協同組合連合会（道漁連）のホタテガイ漁が、資源管理や環境保全に配慮した漁業にお墨付きを与える国際機関、「海洋管理協議会（ＭＳＣ）」の認証を取得した。ＭＳＣ日本事務所が１３日、発表した。 　年間水揚げ量が約４０万トンと世界最大の規模を持つ道漁連のホタテガイに、ＭＳＣの「海のエコラベル」を付けて売ることが認められる。道漁連は環境重視の姿勢を示すことでホタテガイの付加価値を高めることができる。 　この認証は、乱獲のない持続可能な漁業の普及に貢献するとして世界的に拡大しており、世界では２０１例目。日本では京都府舞鶴市の漁連に次ぐものとなる。

米マクドナルドは、米国内で販売するフィレオフィッシュの原料などすべての魚を、資源管理や環境保全に配慮して生産されたことを示す「海のエコラベル」の一つ、「海洋管理評議会（ＭＳＣ）」の認証を取得した製品にすることを決めた。ＭＳＣ日本事務所が３０日までに発表した。　乱獲で漁業資源の減少が進む中で、環境保全や資源保護を重視する姿勢を消費者に示すのが狙い。ＭＳＣ認証水産物の市場が大きく広がることになる。　１万４千超の全米の店舗すべてでＭＳＣ製品を扱うのに必要な認証を既に取得。２月から原料の白身魚すべてを、ＭＳＣ認証を受けた漁業からの製品に限り、パッケージも青い魚をデザインしたＭＳＣのエコラベルがついたものに変える。　この制度は、資源管理などに配慮して生産された水産物かどうかをＭＳＣが審査し、基準を満たした漁業者が生産する製品に認証ラベルをつけて売ることを認める仕組み。

被災地の物販販売、ショップ閉店へ　感謝胸に、秋田市 ※写真クリックで拡大表示します 宮城県気仙沼市などの水産加工品が並ぶ店内 秋田市の雑居ビルで東日本大震災の被災地の水産加工品などを販売しながら、被災地の現状も伝えてきたアンテナショップ「ＥＡＳＴ　ＢＬＵＥ（イーストブルー）」が１４日、閉店する。 宮城県気仙沼市南郷の薬剤師武田雄高（ゆたか）さん（３７）が２０１１年１０月に開店。自らも週末に片道４時間かけて店に出ていたが、本業が忙しくなり、通うのが難しくなったためだ。「予想以上に多くの支援を頂き、ありがたかった」と武田さん。今後も本県のボランティア団体などと協力し、被災地の情報発信を続けるつもりだ。 最終日は午前１０時から午後６時まで営業する。

旬を迎えたトキシラズ（シロザケ）をもっと知ってもらおうと、根室市と市内４漁協で作る「根室おさかな普及委員会」が首都圏などでＰＲ作戦を展開する。秋サケに比べて知名度が低いが、脂が乗って美味とされるトキシラズの魅力を伝え、消費拡大につなげようと東京都や札幌市の飲食店で旬の魚を使った創作料理を提供してもらう。会員制交流サイト「フェイスブック」を活用した情報発信にも乗り出す。（土居宏之） 太平洋沖で４月から小型サケ・マス流し網漁が解禁され、シロザケが旬を迎えた。歯舞漁協によると、卸値の相場は１キロあたり１２００～１３００円で、秋サケの相場の同７００～８００円に比べると高値で取引される。根室市の鮮魚店「魚信」の店主浅野昌英さん（４５）は「脂が乗ったトキシラズのうまみは格別。地元以外では本当の味を知られていないが、本来ならもっと高値がついてもいい」と絶賛する。 このトキシラズをもっと首都圏などへ売り込

浜名漁協は１３日、今季の潮干狩り中止の原因となったアサリの不漁対策として、アサリの幼生を集めて成長を促す「天然採苗」に乗り出した。カキ殻を素材にした成長活性剤「ケアシェル」を利用し、ネット内で保護しながら安全に大きくアサリを育てる試み。水槽でアサリを稚貝へと育てる「人工種苗生産」も準備が進められ、アサリの資源確保に向けた動きが本格的に始まった。 　天然採苗は、砂利とケアシェルを入れたネットを干潟などに設置し、その中にアサリの幼生を着底させて稚貝、成貝へと成長させる。ケアシェルは粉末状にしたカキ殻を固形化した白い粒で、ヘドロなどで酸化した海水をアルカリ性に変える働きがあるとされる。ケアシェルを開発した三重県鳥羽市の「ケアシェル」の山口恵社長によると「アサリが成育しやすい環境が整えられ、伊勢湾では通常の３〜４倍の速さで成長している」と話す。 　同漁協はケアシェル１キロ、砂利４キロを混ぜたネット

「どんこ博士」復活！震災で全壊博物館のゆるキャラ 岩手県陸前高田市立博物館のゆるキャラとして復活した「どんこ博士」（提供写真） Photo By 共同　 東日本大震災で全壊、閉館した岩手県陸前高田市の「海と貝のミュージアム」のゆるキャラ「どんこ博士」が約２年ぶりに復活した。行き場をなくしていたが、同ミュージアムの標本を引き継ぐ市立博物館が「うちに来て復興をＰＲしてほしい」と引き取った。 　ドンコは冬の三陸の幸、エゾイソアイナメの通称で、角帽をかぶった白衣姿のキャラは２００４年に誕生。魚類の百科事典を持ち歩き、岩手の海を知り尽くした学者という設定だが、デフォルメした丸い目が愛くるしいと人気を集めていた。 　海と貝のミュージアムは１９９４年にオープン。約１１万点の貝類などの標本で知られたが、震災の津波で全壊し、昨年３月に閉館した。 　「どんこ博士」は今後、博物館のＰＲキャラとして活躍するほか

トップ > 富山 > 5月14日の記事一覧 > 記事 【富山】 富山湾岸を歩こう　「愛する会」などマップ作製 Tweet mixiチェック 2013年5月14日 計１１０キロ 名所を写真で紹介 富山湾の魅力を紹介するウオーキングマップを掲げる石森さん＝射水市海老江練合で ＮＰＯ法人「富山湾を愛する会」（富山市、高見貞徳会長）などが、「富山湾と親しむウオーキングマップ」を作った。海岸沿い１１０キロを巡るルートを示し、富山湾の魅力や特徴も解説している。（飯田克志） 富山湾の海岸線は百四十七キロ。海岸沿いには道路や自転車道路などが整備されており、愛する会によると、百十キロを歩くことができるという。 理事で富山商船高専（現富山高専）の石森繁樹・名誉教授（７３）＝海洋気象＝らが「立山や黒部は注目されているが、富山湾にもいろいろな魅力がある。多くの人に実際に歩いて海を見ながら、その魅力を知ってほしい

対岸に羽田空港を望む川崎市川崎区殿町の多摩川河口で、市立東大島小学校の５年生５８人が干潟の体験学習に取り組んだ。水質浄化が進み、カニや貝類など多様な生き物の“ゆりかご”となっている干潟の魅力を体感した。 都会に残る地元の自然の豊かさを知るため、同校が７年前から行っている恒例の学習。多摩川の自然環境の体験学習を手掛ける市民団体「多摩川クラブ」が協力している。 干潟は同校から数キロの距離にあり、海水と川の水が混じり合う汽水域にある。児童らは泥だらけになりながら干潟を数百メートルにわたって散策。シジミやカニ、クラゲ、魚などを見つけて歓声を上げていた。 同校の山下颯君（１０）は「いろいろな生き物がいて面白かった。クラゲがいっぱい干潟に打ち上げられているのに驚いた」と興奮気味に話していた。

南海トラフ付近の太平洋で、大規模な津波が７０００年余り前から５００年前後の間隔で起きていた可能性を示す痕跡が和歌山県で行われた調査で見つかり、大規模な津波が繰り返し発生してきた周期を知る手がかりの一つとして今後、注目されそうです。 この調査は独立行政法人産業技術総合研究所の宍倉正展さんの研究グループが去年１２月、和歌山県串本町の弥生時代の遺跡がある場所で行いました。 その結果、今から１８００年前までの５５００年分ほどの地層の中に、津波で運ばれてきたとみられる１２の砂の層が見つかりました。 このうち最も古い砂の層の年代は、７３００年前と推定され、南海トラフの津波の痕跡の可能性があるものとして、これまでに国が確認している調査結果より１０００年余り古いということです。 また、砂の層の厚さは、最大で３０センチ程度あり、大量の砂を運ぶ大規模な津波だった可能性があるとしています。 このため研究グループ