語り手の人生は17歳のときに劇的に変わってしまった。 いつも聖書を持ち歩き、笑顔を絶やさず、化粧もせず、髪はひとくくりの「ちょっと変わった」女の子。 クラス選びでさぼるためにドラマのクラスを取った語り手。 成り行きで劇の主役2人に抜擢される。 周りのヤジにうんざりしながらも、徐々に女の子に恋に落ちてしまう。 正統派な純愛ストーリー とても惜しいことに、作者によって最初に悲しい話だということが書かれてしまっている。 この話のひっくり返し方だったら書かなかったほうが・・・。 それでも。最初に分かっていても号泣せずにいれなかった。 どうにもならなくなったとき、どうやってその現実を受け入れるか。 どうやったらこんなに大人な考え方ができるのかしら。 もう社会人になって3年経過しようとしてるのに、こんなに素直な現実の受け入れ方ができない。 悲しくなる前はそれはもう、苦笑いしてしまうような青春ストーリー

amazonでの評価がとても良かったのと、慣れ親しんだシアトルを舞台にしたストーリーというところに惹かれて購入。 感想は・・・ 洋書の中でこんなに感情を揺さぶられた作品はなかった。 とくに大事件も起こらず、まあ日常的に考えれば一大事な事件でも奇想天外な事が起こるわけでもないのに、嗚咽が漏れるほど泣き、自分のことのように照れ笑いし、安堵し、時には怒りを覚えた。 荒筋は主人公が開いた小さな編み物やさんに集まる個性たっぷりな４人の登場人物がともに過ごす時間をそれぞれの視点から描いた作品。 パンクな女の子、古典的なちょっと上流のおばさん、子供を妊娠する事に全力を注ぐ女性、そして２度も癌から生還したものの姉とうまくいかない主人公。 お互いを許しあい、時には誤解もしたりしながら、それぞれが成長してゆく。 私生活も赤裸々に描かれてあって、まるでとても親しい友人の話を聞いているかのようなリアル感に感情は揺