積読タワーを晒そう。-技術書を選ぶ基準とか-
誰得な感じですけど、「僕の積読タワー」と「技術書をどうやって選ぶのか」が気になるという人がちょいちょいいるみたいなので、書いてみることにする。
あやぴーの積読タワーが成長する理由。
つい先日もこんな事がありました。
週末だけで5冊もの新しい本が増えて積読本タワーが成長したというのに、ドラクエ7やってる。けど、そろそろクリアできそう…
@ayato_p 後4冊の内訳は
2013-02-24 12:16:35 via Janetter to @ayato_p
@finalfusion えーと、金曜日に届いた「1+2=3」と昨日買った/貰った「HAYST法入門」「初めての人のためのLISP」「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」ですね。
2013-02-24 12:18:54 via Tweetlogix to @finalfusion
たまに「読み切らないうちに、何故本ばっかり買うのか」聞かれるので、先に僕なりの積読の理由を書いてみる。
@s1mpleさんとちょっと前に話をしていたときのこと。
「絶版になったら買えないじゃん」*1
と言われたのが、印象に残ってて「そりゃそうだ」という感じなので、毎月の如く積読タワーが維持されるor少しずつ成長します。
この世から"絶版"という概念が消えて、いつの時代の本も電子書籍とかで読めるようになったら買うのをきっとやめると思います。分かんないけど。この辺はGoogleさんとかAmazonさんにちょっと期待してます。買ってしまえばとりあえず、いつ読んでも良くて焦る必要もなくなりますしね!手元にあったらいつでも手にとれるし。買って後で一生読むことがなかった…というのは避けたいところですが。ドラクエ7クリアしたら本気だs*2
それから、@irofセンセーもこう書いています。
技術者たるもの、毎月積読タワーを成長させる義務があります。嘘です。成長させちゃいけません。
私の技術書の選び方 - 日々常々
…良い子のみんなは成長させたらダメですよ。
積読タワーを晒してみる。
ブクログのほうに入ってるのは、だいたい所持している本で持ってない本も混ざってます。整理した結果、「読みたい」は持ってすらいない本で、「積読」or「読んでる」は持ってます。(たぶん登録してない本もぼちぼちある)
Amazonのほしい物リストは「欲しいけど持ってない」積んでないのに積んでる"エア"積読本です。僕の欲しいモノのほとんど(9割くらい)が技術書なのをみて、自分で自分にドン引きしているところ。
今回の主旨は積読タワー晒しということで、積読タワーに入ってて、読みたいのに読めていない本を紹介しますよ。
Structure and Interpretation of Computer Programs (MIT Electrical Engineering and Computer Science)
- 作者: Harold Abelson,Gerald Jay Sussman,Julie Sussman
- 出版社/メーカー: The MIT Press
- 発売日: 1996/07/25
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 12人 クリック: 254回
- この商品を含むブログ (60件) を見る
まぁ焦らずにゆっくり読んでいきます。
アジャイルソフトウェア開発の奥義 第2版 オブジェクト指向開発の神髄と匠の技
- 作者: ロバート・C・マーチン,瀬谷啓介
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 大型本
- 購入: 18人 クリック: 586回
- この商品を含むブログ (70件) を見る
エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)
- 作者: エリック・エヴァンス,今関剛,和智右桂,牧野祐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2011/04/09
- メディア: 大型本
- 購入: 19人 クリック: 1,360回
- この商品を含むブログ (129件) を見る
珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造
- 作者: ジョンベントリー,Jon Bentley,小林健一郎
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2000/10
- メディア: 単行本
- 購入: 30人 クリック: 551回
- この商品を含むブログ (160件) を見る
Scalaスケーラブルプログラミング[コンセプト&コーディング] (Programming in Scala)
- 作者: Martin Odersky,Lex Spoon、Bill Venners,羽生田栄一,長尾高弘
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 単行本
- 購入: 18人 クリック: 687回
- この商品を含むブログ (121件) を見る
プログラミング言語理論への招待―正しいソフトウェアを書くために (ASCII SOFTWARE SCIENCE Language)
- 作者: バートランドメイヤー,Bertrand Meyer,酒匂寛
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 1995/09
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
紹介文で釣られた(´(ェ)`)=>もうひとつのメイヤー本『プログラミング言語理論への招待』
- 作者: 秋葉拓哉,岩田陽一,北川宜稔
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/09/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 52人 クリック: 1,538回
- この商品を含むブログ (82件) を見る
- 作者: Joel Spolsky,青木靖
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
- 購入: 18人 クリック: 371回
- この商品を含むブログ (455件) を見る
- 作者: 西村直人,永瀬美穂,吉羽龍太郎
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/02/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
ソフトウェアテストHAYST法入門 品質と生産性がアップする直交表の使い方
- 作者: 吉澤正孝/秋山浩一/仙石太郎
- 出版社/メーカー: 日科技連出版社
- 発売日: 2007/07/26
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 86回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
- 作者: 山村吉信
- 出版社/メーカー: 三元社
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 作者: Daniel P. Friedman,Matthias Felleisen,元吉文男,横山晶一
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 129回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
- 作者: Daniel P. Friedman and Matthias Felleisen,元吉文男,横山晶一
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 46回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
- 作者: Kahuaプロジェクト,川合史朗
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2008/03/14
- メディア: 大型本
- 購入: 22人 クリック: 713回
- この商品を含むブログ (272件) を見る
- 作者: ダグホイト,Doug Hoyte,タイムインターメディアHOPプロジェクト
- 出版社/メーカー: エスアイビーアクセス
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 73回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
Land of Lisp読んだら読んでみたい。
- 作者: 竹内郁雄
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: 単行本
- 購入: 31人 クリック: 565回
- この商品を含むブログ (48件) を見る
- 作者: M.D. Conrad Barski,川合史朗
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/02/23
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
なんだかんだでつまみ食いしすぎ…。上に書いた分だけでも今年中に読んでしまいたいですね。
技術書を選ぶ基準。
僕の持ってる技術書は大きくわけて2種類に分けられます。
Lispに関係するか、それ以外か
Lispに関係する*3本は興味本位、面白そう!っていうレベルで購入します。つまり直感を信じよ。
それ以外は何かというと(むしろそれ以外の方が大きいわけですが)、仕事に必要な知識や綺麗なコードを書くためにはとか、どちらかというと実用的*4な知識を身に付けたいので、人に勧められたりした本を優先的に購入します。オブジェクト指向とは何か、とか。
言い換えるなら、学問的か実用的か、と言ったところでしょうか。
ここでは実用的な本を選ぶ基準というか、選ぶ上で自分が重視しているなと思うポイントを列挙してみます。*5
- 本屋で立ち読みをしたことがある
- 目次を読んだことがある
- 頭の方はなんとなく読んだことがある
- Twitterなどで他のプログラマに勧められたことがある
- 直截的に勧められたことがある
- ブログ記事で紹介されてるのを読んだことがある
- Amazonでレビューを読んだことがある
- 比較的古い書籍である
- 言語などのバージョンに依存している
- タイトルに「やさしい」とか「XX日で分かる」とか入っている
僕は本屋によく行くのでプログラミング関連書籍がある本棚に、どういった本があるかはだいたい覚えていて、気になった本は脳内やAmazonの欲しいモノリストに蓄積されていきます。*6本屋で初めて見かけた本を直接そのまま購入することは稀です。気になったら一先ず、欲しいモノリストに入れて、後でレビューとか読んでみます。逆にAmazonレビューまで読んでいるくらいに、気になっていれば本屋で買うこともあります。
新しい本などは本屋にあれば本屋でチェックしていることもあります。目次を読めばなんとなく雰囲気が掴めますし、頭だけでも読めば、ある程度読めば面白いか面白く無いかはなんとなく分かります。あくまでも、「なんとなく」ですが、これが大事。たぶん。気分がいいときは財布の紐が緩いのでなんとなく買っちゃうこともあります。
あと、比較的古くて入手が困難になってそうなものは、サクッと購入するようにしています。コレとかコレとか。
逆に言語/ツールのバージョンに依存しそうな本は避けるようにしてます。「Eclixxx3.x完全攻略!」みたいな本とかはほぼ間違いなく買わないです(いつか買ってみてもいいのかなーとは思いますけど、バージョンに依存するような本は後で使えない気がするので)。それから「簡単」とか「やさしい」とか「XX日間で分かる」といったタイトルの本は避けてます。これは以下に引用する通り。*7
研究者 (Hayes, Bloom) によると、チェス、作曲、絵画、ピアノ演奏、水泳、テニス、そして神経心理学や位相幾何学の研究を含む、広範な分野のいずれについても、専門技術を身につけるにはおよそ10年かかるそうだ。近道など実在しないようなのだ。4歳にして音楽の神童だったモーツァルトでさえ、超一流の楽曲を作り出すまでに13年以上を要している。
プログラミングを独習するには10年かかる
最近は自分が読みたい本の情報が勝手に入ってくる状態なので、読みたい本は尽きることはないです。
あとは、一昔前の僕なら「オブジェクト指向入門」を本屋でみても「分厚いなー」くらいの印象で終わってて、読む事はたぶんなかったでしょう。ですが、最近は分厚いとかそういうの関係なしで、「読んだら力になりそう」と思うようになっています。この辺の心境の変化はTwitterや勉強会のお陰でしょうね。たぶん。
まとめ
実家暮らしで、僕の部屋は2階にあるんだけど、本が届くたびに親から「床が抜ける!」と言われるのでそろそろ自炊とかして物理的に減らしたほうがいいんじゃないだろうか…と思い始めた今日この頃です。できるだけ積読は減らしましょう。。。(積読じゃなくても本を読んでいけば、必然的に増えるんでどうしようもないんですけどね!!)