日々常々

ふつうのプログラマがあたりまえにしたいこと。

私の技術書の選び方

技術者たるもの、毎月積読タワーを成長させる義務があります。嘘です。成長させちゃいけません。とは言え毎月のように新しい技術書に触れる事は重要だと思います。私はそれほど読書速度も速くないし、勤勉でもありませんが、それでもそこそこの量は読んでると思います。

毎月の技術書代

「技術書に幾らかけているか?」はたまに話題になります。私の場合だいたい 1万円/月 です。値段がどうしたと思うかもしれませんが、だいたい冊数がわかります。3,000-4,000円 が多いので、だいたい3冊ってことですね。
費用自体は収入や読書速度、近くの図書館の蔵書などにも左右されるとは思いますが、勉強会でお会いする方々に聞いてみたところだいたい似たようなものでした。中には 2-3万円 かけてる方も居ましたが、大事なのは継続して読み続ける事だと思います。なので月当たりの費用を聞いてみました。本はそのまま身に付きますので、払えない額では無いと思いますけど、やはり無駄なコストはかけたくない。
ここで重要になってきそうなのが選び方です。と言う事で、私の技術書の選び方を時期ごとに書いてみます。参考になるかわかりませんが。
あ、「自分はこんな感じで選んでいる」とかを教えていただけると嬉しいかも。ブログ書いてトラバ飛ばしてもらえるととてもとても嬉しい。他の人の選び方とか読んでみたいし。

序盤以前

それこそ EffectiveJava*1 も持ってないような頃。「1冊4,000円とか高過ぎる」とか思ってました。
この頃は、業務で直接使えそうな本を書店でぱらぱらめくって買っていました。そんなもんだから、リファレンス本が多かったですね。コマンドの使い方とか文法とかそんなの。今すぐ使える目先の知識を補うものみたいな感じでした。ぶっちゃけこの用途なら公式のリファレンスで事足ります。わざわざ本を買う必要無し…紙であった方が探しやすいし、データセンターとかでも持ち込めるとかはありますけども。
あとは資格関係のものもあったと思いますが、「技術書」というカテゴリ自体にあまり興味も無かった気がします。

Effective Java 第2版 (The Java Series)

Effective Java 第2版 (The Java Series)

序盤

技術書を清水の舞台から飛び降りるくらいの感覚で買い始めた頃。ブログや記事でも読んだのでしょうか、興味が湧いて Javaの鉄則 あたりを買ったりした頃です。この頃でも EffectiveJava とかはなんだか敷居が高く*2感じて躊躇してたのですが、良書とか書いてるブログのエントリやレビューを読むことで選んでました。自分の興味は横においておいて、「読むべき」とかその辺のキーワードにホイホイ釣られてたと思います。それでも何冊も買う事はせずに、躊躇って躊躇って躊躇ってやっと買う感じでしたね。
特に金のかかる趣味も持っていないので、金銭的に生活に困るとかは無いのですが、それだけにお金の使い方を知りませんでした。つまりケチってやつです。この頃は1-2ヶ月に1冊くらいだったと思います。

中盤

幾つか本を読んでいると、本の中で別の本が紹介されている事に気付きます。最初の頃は紹介されているものの、非技術書の参考文献的なものとしてスルーしてしまうわけですが、その紹介されている本を自分が読んだ事があったとしたら、話は変わります。「今読んでる本に書いてる内容、何処かで読んだ事があるな…」と思ってみてみたら、持ってる本の名前が書いているではないですか。そうなると、その本と同列に並べられている本は、自分が興味持つ可能性の高い本です。そんな感じで連鎖の泥沼にはまっていました。
この頃から、技術書を買う事に対する心理的抵抗が消え去りました。5,000円を超えるのだと一瞬止まってから買いますが、それ未満だと欲しいものリストに入る前に注文が完了していたりします。
読んでいる本に紹介されている本を選ぶ、そこに惹かれるものが無ければ、序盤の選び方に戻る。そんな感じで買って読んでしてましたので、この頃はあまりに気分が乗らない、読んでるとぐっすり眠れる本を買ったりしなければ、読み終わってから次を買う感じでした。数冊まとめて買わざるを得ない、オライリーの直販キャンペーンが天敵。

終盤?(今)

一通り良書とかで挙げられるものは読み終わっているため、その辺の記事を読んでも「ああ、あれね(本棚見ながら)」で終わってしまうため、参考になりません。こうなってくると選びようが無い感じになりますが、今は自分が読みたい本の情報が勝手に入ってくる状態です。なので選ぶのには困りません。逆に「どうせそのうち買うんだし」とか言って買うようになっているので、入って来た情報に反射的にポチった結果、積読タワーは著しい成長を見せています。困った話です。どうせ買うのはだいたい間違いじゃないのですが、読まないまま対象のバージョンが変わって残念な事になっちゃうパターンも出て来たので、悩ましいところです。
情報源は人になっています。Twitterや勉強会の影響が大きいですね。私が技術書を選び始めた頃はこの辺は利用していなかったのですが、最初からこれでも良いかもしれません。臆面も無く聞くといいでしょう。「どの本が良いですか?」と。私の知ってる技術者の方々なら、いくらかの条件を加えるだけでおすすめの本を挙げてくれます。流石に何の条件も付けずに「余の望むものを示せ」なんて言うのはアレですが、わからなくても真剣に相談すれば真剣に応えてくれると思います。

なお、私にJavaの本のおすすめを聞くとこれになります。

まとめ

結局、ふとした話題の中で出て来たものや目についたものを適当に漁ってるって事になりますが、それで大きく失敗しないのはある程度嗅ぎ分けられるようになってるからだと思います。この辺は多分50冊くらい読んでからになりますか…1ヶ月3冊としても1年ですね。なので選び方に困ってる方には参考になりません。
シリーズ買いや著者買いをすることもありますが、必ずそれを選ぶわけでもないです。優先的に手には取りますけども。

*1:Javaのバイブル的な本

*2:値段もお高く