大宮日記 ラテン語、チョコザップ、漢文、大宮図書館

食べて飲んで、勉強して、本を読んで、運動して生きていく。ここ、さいたま大宮で。

【読了】ジェイミー・フィオーレ・ヒギンズ、多賀谷正子=訳『ゴールドマン・サックスに洗脳された私』

さいたま市立中央図書館所蔵

www.lib.city.saitama.jp

2024/12/06 大宮図書館より借入
2024/12/17 読書開始
2024/12/19 読了
2024/12/20 大宮図書館へ返却

 

ポルノかよ…。

でも、やめたくなかった。彼の手が私の下着の中に入ってきて、思わず背中がのけぞった。窓の外を、高速道路の照明が飛ぶように過ぎ去っていくのが見える。リッチは私の中に指を1本入れ、そのあともう1本入れた。彼が指を入れたり出したりするたびに、私はあえぎ声をあげた。指はしだいに深いところまで入ってくる。私はドレスを脱ぎ、リッチが見ている前でブラをとった。彼が私の上になり、私の乳首を鼻でさっと撫でたあと口に含んだ。(P.186)

私たちは1枚ずつ着ているものを脱いでいった。1枚脱ぐたびにムードが高まっていく。これまでお互いの頭の中だけで思い描いていた親密なセレモニーへの階段を上がっていくようだった。最後に彼が私の下着を脱がし、私たちはとうとうそこへたどりついた。裸で。何も隠すものがない状態で。私は彼の腹にまたがり、彼の胸を腕で押さえつけた。(P.218)

素股ではすまなかったのではないか…。
カネとセックスと酒と美食に溺れさせる「システム」に飲み込まれていく、そしてそこから降りることはなかなかできない。なぜならば、

これほど稼げるところはほかにない、ゴールドマンを辞められるのは一度きり、ゴールドマンの名前がなければ私など何者でもない、と言われてきた。そうしているうちに、これらの言葉を信じこむようになり、足がすくんで辞められなくなった。辞めたら後悔するに違いないと思って。(P.154)

それにしても、白人・男性・異性愛者ではない者、特に女にとっては地獄のフィールドである、ゴールドマン・サックス。