ヤフブロの常識は、日本の非常識
「Yahoo転載機能」関連
母が、幼い私に始めて使わせてくれた包丁は、小ぶりのペティナイフでした。手が小さくて力の弱い子供に、足の上に落としただけでざくりと切れてしまう出刃包丁をいきなり渡すのは危険だから、だと思います。初心者さん/入門段階の人が使う道具は、違っていいし、違うべきではないでしょうか。
OYAJI氏ご自身、「ヤフーは法律を上回る!?」で、著作権法の「引用」概念と、「転載機能」について、どこまで同じでどこから違うか、ずいぶんお悩みになった模様。法律で許されている「無断でできる引用」の条件を、wikipediaから引用^^
「転載されたくなかったら、転載不可に指定しておけばよかったじゃないか」
「ヘルプに書いてあるんだし。ヤフブロの常識でしょ」
と主張することができてしまう。「転載してもいい」と「明示」的に書いてなくても、転載不可に指定していないことが、転載OKの意志表示と解釈されうる。法律っぽくいうと「黙示の許諾」ってヤツですね。この点においては、ヤフブロの常識は、日本の非常識。初心者さんが、「Yahooブログで転載ができるんだから……」と他ブログの文章を全文無断引用すると、テキメン、著作権法違反。他のブログサービスでは「黙示の許諾」は通用しないのですから。
えっけんさんちに数日お邪魔してなかった間に、こんなコメントが。(えっけんさんへの私信:コメント欄で啼いておった無礼者です、本日は《eXcite》から失礼いたします)
「キーボードの使えない子供etcならともかく、うちの記事をきちんと読んでくれるくらいの大人のユーザーは、“正しい引用”とリンクで、日本の常識に通用するブログを作ってほしい」
と言っていただきたい。手の小さい子供に、「出刃包丁は使わないほうがいい、ペティナイフから始めよう」と言うのと同じことで。
ここまでは、「他人の記事を転載する」話。
もう一つは、「自記事転載の推奨」。そもそも最初に問題となったのは、OYAJI氏が
「私の記事を転載してほしい」
とお書きになり、数百の「デッドコピー」がYahooブログに出回ったこと。でしたよね?
スピードを重んじた、スピードが子供の命を救う可能性に賭けたから、簡便な転載という手段を選んだ、とOYAJI氏はあちこちで書いていらっしゃいます。私個人は、別稿に書いたとおり、コピーの大群に子供の命を救う力があるかどうかは大いに疑問に思ってはおりますが、OYAJI氏の意図は理解しました。
理解したうえで、前稿に続きもう1度書かせていただきます。転載を依頼し、その結果生まれた数百の転載記事を追うことに、どれだけの時間をお使いになったのか、わかっていらっしゃるのは、OYAJI氏なのです。
「これだけのケアができないのであれば、自記事の転載推奨はしてはいけない」
と今こそおっしゃるべきじゃないでしょうか?
また、キーボードでの発信が難しい方のための、WEB参加のツールとしても用途があるだろうと思ったことは、前稿に書きました。
けれど、自分の言葉を自分で発信できる人が、転載という安直な機能に頼ることは、私から見れば「恥ずかしいこと」であるように思います。車椅子の方がエスカレータのない駅の階段を駅員数人がかりで車椅子ごと運んでもらうのは仕方ないですが、大の大人が抱いて運ばれるのは「恥ずかしい」のではありませんか? そんな例えを持ち出してみたくなります。
「批判の効用は何?」の文字面だけを捉えすぎて行動そのものからの判断が抜けていたことは、認めます。お詫びをいたします。
私の「批判」が「批判とは」で引用された「批判は理性的に行うもの」の範疇に収まっているとよいのですが。
なお、「そんなに言うなら阿檀めがYahooブログに来て活動するように」というお誘いはご無用に願います^^ このTBが「外」から届いて、Yahooブログのユーザーのお目に触れることこそが、この稿の目的なのですから。
何時に起きる生活をなさってる方かまったくわかりませんが。
万一無理を押して書いていただいているなら、返信を急いでいただく必要は皆無ですので^^
ご自分のブログで転載機能をお使いになるかどうかは、ご自身がお決めになること。
拙稿がその決定に少しでも影響することができたなら、嬉しく存じます。
ご感想ありましたら、ここへのコメント(半角1024文字まで)でも、TBでもいただけたら、幸い。ただ、現在《eXcite》ブログは大変にトラバスパムが多いため、当ブログでは文中にリンクがないとTBを受けつけない設定になっております。「wiki文法」で
tag:井戸端指定
追記12/3
こにさんがブログでおっしゃっていることが一脈通じるので追加TB
では、私もOYAJI氏にならって例え話で。包丁は腕の立つ料理人が使えば、素晴らしい道具になるが
人を殺そうとする殺人犯が使えば、極悪な凶器となる。OYAJI氏『楽しむYahoo!ブログの作り方♪』
「もう一度、転載について(6)Adan Kadan氏への返信【1】」より
母が、幼い私に始めて使わせてくれた包丁は、小ぶりのペティナイフでした。手が小さくて力の弱い子供に、足の上に落としただけでざくりと切れてしまう出刃包丁をいきなり渡すのは危険だから、だと思います。初心者さん/入門段階の人が使う道具は、違っていいし、違うべきではないでしょうか。
転載は危ない
上で私は、「転載機能」を「危険な出刃包丁」に例えました。「初心者に転載を奨めること」がなぜ「危険」かというと、(sugar氏もさらっと触れていらしたことですが)著作権法の「引用」の範囲に関係します。OYAJI氏ご自身、「ヤフーは法律を上回る!?」で、著作権法の「引用」概念と、「転載機能」について、どこまで同じでどこから違うか、ずいぶんお悩みになった模様。法律で許されている「無断でできる引用」の条件を、wikipediaから引用^^
どうみても「全文転載」「コメントなし」は、この条件に合致しません。ところが、Yahooブログの場合、「転載不可」という選択肢があります。このため、無断で転載機能を使用しても、
- 文章の中で著作物を引用する必然性があり、引用先が自分の作成した文章であること。つまり、引用を独立してそれだけの作品として使用することはできない。
- 質的にも量的にも、引用先が「主」、引用部分が「従」という関係にあること。
- 本文と引用部分が明らかに区別できること。例『段落を変える』『かぎかっこを使用する』
- 引用元が公表された著作物であること。
- 出所を明示すること。(著作権法第四十八条)
「転載されたくなかったら、転載不可に指定しておけばよかったじゃないか」
「ヘルプに書いてあるんだし。ヤフブロの常識でしょ」
と主張することができてしまう。「転載してもいい」と「明示」的に書いてなくても、転載不可に指定していないことが、転載OKの意志表示と解釈されうる。法律っぽくいうと「黙示の許諾」ってヤツですね。この点においては、ヤフブロの常識は、日本の非常識。初心者さんが、「Yahooブログで転載ができるんだから……」と他ブログの文章を全文無断引用すると、テキメン、著作権法違反。他のブログサービスでは「黙示の許諾」は通用しないのですから。
えっけんさんちに数日お邪魔してなかった間に、こんなコメントが。(えっけんさんへの私信:コメント欄で啼いておった無礼者です、本日は《eXcite》から失礼いたします)
はい、これは判りやすいですね。私も、OYAJI氏にはご自分のブログの読者である初心者さんに、OYAJIさんはYahoo内では影響力をお持ちのようだし、転載機能の危険性を訴えるのであれば、Yahooサイドで機能の改善が見られるまで「転載機能は使わないようにしましょう」と主張する方が筋が通ると思います。
『ekken♂』「Yahoo!ブログの転載元を追ってみた」コメント欄より
「キーボードの使えない子供etcならともかく、うちの記事をきちんと読んでくれるくらいの大人のユーザーは、“正しい引用”とリンクで、日本の常識に通用するブログを作ってほしい」
と言っていただきたい。手の小さい子供に、「出刃包丁は使わないほうがいい、ペティナイフから始めよう」と言うのと同じことで。
ここまでは、「他人の記事を転載する」話。
もう一つは、「自記事転載の推奨」。そもそも最初に問題となったのは、OYAJI氏が
「私の記事を転載してほしい」
とお書きになり、数百の「デッドコピー」がYahooブログに出回ったこと。でしたよね?
スピードを重んじた、スピードが子供の命を救う可能性に賭けたから、簡便な転載という手段を選んだ、とOYAJI氏はあちこちで書いていらっしゃいます。私個人は、別稿に書いたとおり、コピーの大群に子供の命を救う力があるかどうかは大いに疑問に思ってはおりますが、OYAJI氏の意図は理解しました。
理解したうえで、前稿に続きもう1度書かせていただきます。転載を依頼し、その結果生まれた数百の転載記事を追うことに、どれだけの時間をお使いになったのか、わかっていらっしゃるのは、OYAJI氏なのです。
「これだけのケアができないのであれば、自記事の転載推奨はしてはいけない」
と今こそおっしゃるべきじゃないでしょうか?
転載は恥ずかしい
私自身は、転載機能そのものに対して全否定はしません。Yahooにはどうも非公開書庫というのがあるようですから、そこに他ブログ記事をコピーしておく需要はあるでしょう。役に立つ情報を満載したブログが、突然閉鎖になる、あるいは非公開になる、そんな経験は私もしてきましたから。また、キーボードでの発信が難しい方のための、WEB参加のツールとしても用途があるだろうと思ったことは、前稿に書きました。
けれど、自分の言葉を自分で発信できる人が、転載という安直な機能に頼ることは、私から見れば「恥ずかしいこと」であるように思います。車椅子の方がエスカレータのない駅の階段を駅員数人がかりで車椅子ごと運んでもらうのは仕方ないですが、大の大人が抱いて運ばれるのは「恥ずかしい」のではありませんか? そんな例えを持ち出してみたくなります。
転載はややこしい
OYAJI氏の文章からの引用になりますが。だったら、最初から「リンク」をはり、「引用」をし、自分の言葉を書き添えたほうが、かえって楽ではないですか?この機能を使う時には十二分に注意して利用 しないと、皆様自身が予期せぬトラブルに巻き込まれたり、ユーザー間摩擦につながる紛争に巻き込まれる可能性がある
転載はつまらない
関連記事数点を拝読し、Yahooブロガー、とわ氏の記事に出会いました。この方ご自身は、転載機能には肯定的なのですが、別の記事でこんなことも書いていらっしゃいます。私も「言葉遣い師」などという単語を玩びたがる者として、とわ氏のこの記事には、すんなりと共感できます。けれど、「転載機能」は(すくなくとも今のところ)他人の記事が、自分の記事とかなり区別のつきにくい形で、自ブログの上に並ぶ機能なのでしょう? ご自分のブログスペースは、「ご自分がいま何を考えているか」(あるいは絵や写真など「何を作っているか」)のために用意なさったものではないでしょうか。他人の文章(あるいは画像)の陳列台に使うなんて、ずいぶんツマラナイ気がします。このあたりが、「Yahooブログの外の人間」には、わからないことなのかもしれません。「ブログは言葉の発信基地」
私がよく口にすることですが。
楽しい記事でのおしゃべりもしかり、真面目な意見交換の記事でのやりとりしかり。
記事は、「書き手」からの「発信」。
コメントは、その記事を「発信」している人との言葉のキャッチボール。
そこにコミニュケーションが生まれていく。
そう思います。
いただいたトラックバックへのお詫び等
ここから、いただいたTBへの直接のお返事。とにもかくにもTBいただいたことに感謝を。うちのコメント欄にOYAJI氏のご意見をいくらいただいてもYahooの読者の方の目には触れないですからね。これは、失礼をしました。限られた時間のなかで、大量の記事をすべて読むことはできておりません。私は批判嫌いではありません。
「批判の効用は何?」の文字面だけを捉えすぎて行動そのものからの判断が抜けていたことは、認めます。お詫びをいたします。
私の「批判」が「批判とは」で引用された「批判は理性的に行うもの」の範疇に収まっているとよいのですが。
こちらの引用の件については、お詫びいたしません。インターネットは言葉の世界。まして議論の最中であれば、「引用されて遺憾に思」うようなことはお書きにならぬが吉というもの。その引用部分の文章を「なぜ書く必要があったか?」との意図も知らないまま、周辺調査もせずに、その引用文の下に 『私がもっと主張したい事』 が、太字で書いてあったにも関わらずに、その部分を切り取って引用されてしまうのは、実は2度目であり、非常に遺憾に思いました。
なお、「そんなに言うなら阿檀めがYahooブログに来て活動するように」というお誘いはご無用に願います^^ このTBが「外」から届いて、Yahooブログのユーザーのお目に触れることこそが、この稿の目的なのですから。
議論の本題とまったく関係ない件
>2006/11/30(木) 午前 3:48何時に起きる生活をなさってる方かまったくわかりませんが。
万一無理を押して書いていただいているなら、返信を急いでいただく必要は皆無ですので^^
お読みいただいたYahooブログユーザー諸氏へ
長文を最後までお読みいただいたYahooユーザーの方、もしいらっしゃいましたら、お礼を申し上げます。ご自分のブログで転載機能をお使いになるかどうかは、ご自身がお決めになること。
拙稿がその決定に少しでも影響することができたなら、嬉しく存じます。
ご感想ありましたら、ここへのコメント(半角1024文字まで)でも、TBでもいただけたら、幸い。ただ、現在《eXcite》ブログは大変にトラバスパムが多いため、当ブログでは文中にリンクがないとTBを受けつけない設定になっております。「wiki文法」で
[http://aso2.exblog.jp/4770887/ AdanKadanBlog]と記事中どこかに入れていただければ、TBが通るのではないかと。
tag:井戸端指定
追記12/3
こにさんがブログでおっしゃっていることが一脈通じるので追加TB
ヤフブロ初心者が転載したってかまわないんだ!という価値観のまま、ヤフブロの外の世界に飛び出したときに、「俺のサイトをパクルな!直リンするな!著作権違反だ!バカヤロー!!!」というトラブルであちこちに叩かれる可能性がある
by as-o2
| 2006-11-30 12:59
| ひとサマのブログ