Raspberry Pi 5に使える電源は?
本当はRaspberry Pi 5用純正電源が一番いいんでしょうけど、品薄で手に入らないようなので、自宅にあるUSB-C電源を使っております。
気にせず使ってましたが、そういえばどの電源でもOKなのか?
と疑問に思ったので、うちにあるいろいろな電源で試してみました。
結論から言います。
使えたのは、この二つのみ。UGREEN製65Wと、CIO製45Wの2口電源です。
ケーブルに至っては、我が家最強のUSB-Cケーブル(現状最強規格のUSB-Cケーブルを買ってみた: EeePCの軌跡)のみ利用可能、という結果でした。
ちなみに、Anker製のこの窒化ガリウムではない白の65W電源はダメでした。
なお、30W以上の電源ならば起動はしてくれます。起動はできるんですが、
ダメな奴だと、負荷をかけた時にこういう警告がでるんですよね。Bluetooth切ったりしましたが、ダメです、変わりません。
このCIO製のバッテリーは公称30Wですが、こいつに至っては全力負荷時に雷マークを出した直後にすぐ落ちました。
他の電源は、辛うじて動くものの、この雷マークが出ている時は少しパフォーマンスを落としているようです。
高負荷をかけるために使ったのは、先日の記事(Raspberry Pi 5 8GBが来たので画像生成AI「Stable Diffusion」と物体検出「YOLOX」を動かしてみた: EeePCの軌跡)でも使ったStable Diffusion 1.4です。
こいつを512×512の解像度、50ステップを流せるかというのをやりました。
1ステップあたり、大体80~90秒かかるので、1時間10分ほどかかります。
ところが、Anker製65Wの場合は、雷マークを出しながらこの1ステップにかかる時間が110秒程度になってたんですよね。だから、パフォーマンスを落としてるんじゃないかと思った次第です。
また、Anker製65W対応のUSB-Cケーブルでは、どの電源を使っても雷マークが出現します。
このケーブルと、UGREENの65W、CIOの45Wのみの組み合わせで、Raspberry Pi 5は運用可能です。
なんか、ことごとくAnker製がダメでしたね。ケーブル、電源共にアウトです。相性が悪いんでしょうか?
もしかすると、窒化ガリウム製でないとダメとか、そういうのもあるかもしれません。
ちょっと残念なのは、バッテリー駆動ができないということでしょうか。
車載用に使えないかと期待してたんですが、そういう用途で使うには、より強力なバッテリーが必要みたいです。
というわけでUSB-C電源をいろいろと試しましたが、確実なのはやっぱり、それ用の電源を買うのが一番よさそうです。
さて、以下余談ですが、せっかくRaspberry Pi 5が1時間以上もかけて画像を作ってくれたので、それも載せておきます。
2枚目がちょっとヤバい感じですが、まあまあの良い出来ではないかと。
Stable Diffusion 1.4ですし、これくらいは、ね。
もっとも、「エベレスト山頂を目指すハイエース」というプロンプト通りとはいかない結果ばかりなのは残念でしたが。
« PC起動時にEdgeが起動してしまう問題の対処法(解決?) | トップページ | Wi-Fiルーターを買った »
「Raspberry Pi・Arduino・電子工作」カテゴリの記事
- 名古屋 大須へ行ってきました(2024.04.28)
- Raspberry Pi 5用電源購入(2024.04.19)
- Interface 2024年5月号はRaspberry Pi 5特集(2024.03.26)
- Raspberry Pi 5とPCがつながらなかった理由は「プライバシーセパレーター機能」のせいでした(2024.03.12)
- Raspberry Pi 5に日本語LLM(ELYZA-Japanese-Llama-2-7b-fast-Instruct)を入れてみた(2024.03.10)
みんなラズパイ4や5を使うようにして
ラズパイ3以下のものはRaSCSIとかの
エミュとして使えるようにした方が良いと
思うのです。
投稿: mokekyo | 2024年2月24日 (土) 14時46分
>mokekyoさん
そういえば、まだRaspberry Pi 3ってサポートされてるんでしょうかね?発売は2016年、アップグレードされたB+ですら2018年、すでに5年以上が経ったモデルです。
HDMIもフル版付けてて、使いやすいいいモデルなんですけどね。あの手軽さは、4以降にはないです。
投稿: ディープタイピング | 2024年2月24日 (土) 15時34分
>サポート
パソコンのようにOSを入れて使うような用途が
サポート切れならば、それこそエミュのような
ネットに繋がないような使い方がよろしいかと。
RaSCSIは開発者様がへそ曲げましたけど(汗
投稿: mokekyo | 2024年2月24日 (土) 20時18分
>サポート
pi3はもちろん最初期型のpi1でも最新型のRaspberry Pi OSでサポートされています.
pi3が使いやすいのは同感です.そこそこの性能で消費電力低め.中身もpi4やpi5と同じarmv8なのでソフト面も安心.
投稿: mactra | 2024年2月25日 (日) 03時10分
>mactraさん
そうですね、3くらいまでは、その辺の有り物をかき集めればすぐに動かせるという印象です。4からは、ディスプレイにつなぐのにもアダプターが必要で、おまけに消費電力も上がって小難しくなりました。せめてHDMIだけでも今まで通りにしてほしかった。
おかげで今でも3を愛用する人が、社内でも多いです。このまま、サポートし続けてほしいものです。
投稿: ディープタイピング | 2024年2月25日 (日) 08時06分