◆島精機製作所の創業者・島正博さんが開発した全自動手袋編み機1号機は,高く評価されたにもかかわらず,
加工技術不足で故障が多く,思うように売れませんでした。
莫大な開発投資の金利が払えず,明日が手形の締め切りという日の晩,
見知らぬ男が訪ねてきて,机の上にポンと100万円の札束を置き,
「これを用立ててくれ。払えるようになったら返してくれればいい」と言いました。
島さんの才能を高く評価していた事業家でした。
以来,島さんは世の中の人々のために身を捧げようと決意。
その一環として,和歌山市内に「フュージョンミュージアム」を開設して,子供たちに創意くふうの大切さを伝えています。