「配達に時間がかかっているから」というのはもちろん表向の理由だ。
そもそも日本郵便と協業した理由は、ヤマトの主たる業務である宅配に資源を集中したいからという理由だった。
これは深刻な運転手不足が予想される中で決して間違った選択ではなかった。
物価高などにより個人のECの利用などが低下傾向にあるからだ。
ヤマトのような全国各地に拠点を設けることできめ細やかな宅配サービスを実施している企業とっては、
荷量の減少は即積載率の低下に繋がり、採算性の低下につながるのだ。
逆説的だが実際の利益よりも、荷量の確保を優先したがるのは物流業のサガのようなものでもある。
事業規模が小さいゆえに切り捨てた小型荷物だったが荷量を確保するためには捨てておくわけにもいかなくなったということだろう。